歴史・戦史
家康の正妻 築山殿 (平凡社新書1014) 作者:黒田 基樹 平凡社 Amazon 築山殿については、徳川家康の正妻でありつつも、息子の信康とともに粛清され、「築山事件」として歴史上有名で、様々な本やドラマで取り上げられてきています。しかし、その真相について…
NHK大河ドラマ歴史ハンドブック どうする家康: 徳川家康と家臣団たちの時代 (NHKシリーズ) NHK出版 Amazon ここ数年、年初に、NHK大河ドラマ関係で出るこの本を買って読むことが習慣化していて、今年も早速、読みました。時代背景がよくわかり、それほど厚く…
先日、長崎へ行く機会があり、レンタカーで島原半島を一周して、原城跡へも行ってきました。有名な天草島原の乱の舞台、決戦地で、前から行きたいと思っていたので、現地では歩き回りじっくりと見学しました。本では読んでいましたが、 島原の乱 キリシタン…
評伝 宮田輝 作者:古谷 敏郎 文藝春秋 Amazon 私にとって、宮田輝は、記憶の中でNHKアナウンサーとしての姿がうっすら残り、その印象としてはその後に参議院議員へ転身した後のほうが強いという存在なのですが、興味を感じて本書を読んでみました。 戦前から…
枢密院 近代日本の「奥の院」 (講談社現代新書) 作者:望月雅士 講談社 Amazon 明治憲法における枢密院は、明治、大正、そして昭和の敗戦までの歴史書を読んでいると随所に登場しますが、どういう役割を果たしていたのかが見えない印象が強く、この本があった…
考証 鎌倉殿をめぐる人びと (NHK出版新書) 作者:坂井 孝一 NHK出版 Amazon NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、最終回も終わり、私も1年を通して観て、実に見応えある大河ドラマであったと感じています。 本書は、ドラマの考証者であった著者によるもので…
松岡洋右と日米開戦: 大衆政治家の功と罪 (496) (歴史文化ライブラリー) 作者:聡, 服部 吉川弘文館 Amazon 日米開戦直前まで外務大臣であった松岡洋右は、日独伊三国同盟を成立させるなど日本の進路を決定づける上で大きな影響を及ぼした人物ですが、その松…
真珠湾攻撃隊 隊員と家族の八〇年 (講談社現代新書) 作者:大島隆之 講談社 Amazon 数日前、書店でぶらぶらしながら、日米開戦の日の前なので何か関連する本を読みたいと思ったところ、これがあり、読んでみました。 真珠湾攻撃に関する本は、過去に、何冊か…
バブルの王様 作者:森功 小学館 Amazon バブル期に活躍(暗躍?)したアイチの森下安道氏に関するノンフィクションで、12月4 日から読み始め、おもしろいのでどんどん読んで、今朝、読み終えました。 バブル期を取り上げた本を読むと、アイチや森下氏はよく…
11月15日は“坂本龍馬の誕生日” 生誕の地で誕生祭「龍馬の思いを受け継いでいきたい」【高知】(高知さんさんテレビ) - Yahoo!ニュース 坂本龍馬は1835年11月15日に高知市に生まれ、33歳の誕生日に京都で暗殺されました。 龍馬の生家があったといわれる高知…
承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱 (中公新書) 作者:坂井孝一 中央公論新社 Amazon NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も、いよいよ承久の乱へ向けて動きつつありますが、そういう中でこれを読みました。今年の今頃に読むつもりでいたので、その意味では予…
国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上) 作者:ダロン・アセモグル,ジェイムズ・A・ロビンソン,鬼澤 忍 早川書房 Amazon 国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(下) 作者:ダロン・アセモグル,ジェイムズ・A・ロビンソン,鬼澤 忍 早…
抑止ー「基本」なのに理解されていない考え (扶桑社BOOKS) 作者:福山 隆 扶桑社 Amazon 最近、抑止力、反撃能力といったことが盛んに議論されるようになっていますが、基本的な理解を持っておかないと、その上での正しい理解も意見も出てこないので、何…
ガダルカナル 悲劇の指揮官 作者:NHKスペシャル取材班 NHK出版 Amazon NHKスペシャルで2019年に放映されたものを書籍化したものですが www.nhk.jp 今年になって再放送されたので改めて観て、本のほうはきっちりと通読していなかったので、通読しました。 一…
史伝 北条義時: 武家政権を確立した権力者の実像 作者:山本 みなみ 小学館 Amazon 先日、同じ著者の 史伝 北条政子 鎌倉幕府を導いた尼将軍 (NHK出版新書) 作者:山本 みなみ NHK出版 Amazon を通読し、わかりやすくておもしろかったので、「北条義時」も…
泥流地帯 (新潮文庫) 作者:綾子, 三浦 新潮社 Amazon 旭川に、日弁連の人権擁護大会で行ったついでに富良野方面へも行ったのですが、せっかくなので富良野にちなんだ本を読もうと思い、これを読みました。 上富良野で、貧しくも真面目に生きる人々へ、大正15…
鎌倉幕府草創の地―伊豆韮山の中世遺跡群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者:池谷 初恵 新泉社 Amazon 代官山の蔦屋書店で本を見ていたらこれがあり、早速、読んでみました。先日、伊豆韮山で、この本で取り上げられている北条氏館跡などを歩いて見て回る機会が…
中世都市鎌倉を歩く―源頼朝から上杉謙信まで (中公新書) 作者:松尾 剛次 中央公論新社 Amazon 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響で、関連本を読み、これまで不勉強であった鎌倉時代の知識、理解も少しずつ増えていますが、そういう中で、鎌倉という都市に対…
街道をゆく 42 三浦半島記 (朝日文庫) 作者:司馬 遼太郎 朝日新聞出版 Amazon 先日、録画していた www6.nhk.or.jp を観て、これが実に良く、遅ればせながら本のほうも読んでみました。 司馬遼太郎の、鎌倉幕府やその中にいた人々への視点、評価が、大河ドラ…
国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上) 作者:ダロン・アセモグル,ジェイムズ・A・ロビンソン,鬼澤 忍 早川書房 Amazon Amazonオーディブルで聴くのに何か良さそうなものはないかと探していたところ、これがあり、とりあえず上巻まで聴きまし…
服部卓四郎と昭和陸軍 大東亜戦争を敗北に至らしめたものは何か (PHP新書) 作者:岩井 秀一郎 PHP研究所 Amazon 昭和史関係の本を読んでいると、服部卓四郎は、敗戦までの参謀、戦後は再軍備へと動いた旧軍人としてよく登場しますが、服部本人を取り上げた本…
合戦で読む戦国史 歴史を変えた野戦十二番勝負 (コルク) 作者:伊東潤 コルク Amazon 陸上自衛隊の部内誌に連載されたものが書籍化されたということで、陸戦のプロの陸上自衛隊員の閲読にも耐える、しっかりしたものだろうと思って読んでみました。予想通り、…
源氏将軍断絶 なぜ頼朝の血は三代で途絶えたか (PHP新書) 作者:坂井 孝一 PHP研究所 Amazon 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の監修者による著書で、ドラマでも源実朝が登場しているので、読んでみました。 源実朝というと、和歌にばかり熱中した暗君、鶴岡八幡宮…
日本のいちばん長い日 (上) (文春e-book) 作者:半藤一利・原作 文藝春秋 Amazon 日本のいちばん長い日 (下) (文春e-book) 作者:半藤一利・原作 文藝春秋 Amazon 昭和20年の終戦を描いた不朽の名作ですが、コミック版が登場し、早速、読んでみました。 感…
昭和の参謀 (講談社現代新書) 作者:前田啓介 講談社 Amazon かつて、 参謀 (上) (文春文庫) 作者:児島 襄 文藝春秋 Amazon 参謀 (下) (文春文庫) 作者:児島 襄 文藝春秋 Amazon を読んで、参謀の在り方、功罪を考えさせられたことがありましたが、最近になっ…
論争 関ヶ原合戦(新潮選書) 作者:笠谷和比古 新潮社 Amazon 著者の関ヶ原に関する本は過去に読んだことがあるのですが、最近は、数時間にわたる激戦はなくあっという間に決着がついた、関ヶ原合戦自体がなかったという説も出ていて、最近に出たこれを読ん…
史伝 北条政子: 鎌倉幕府を導いた尼将軍 (NHK出版新書 673) 作者:山本 みなみ NHK出版 Amazon 同じ著者の 史伝 北条義時 ~武家政権を確立した権力者の実像~ 作者:山本みなみ 小学館 Amazon が先に出ていたので読もうとしていたところ、「史伝北条政子」が…
改訂版 天下統一の城 大坂城 (シリーズ「遺跡を学ぶ」043) 作者:中村 博司 新泉社 Amazon 割と最近に、 大坂城全史 ──歴史と構造の謎を解く (ちくま新書) 作者:中村博司 筑摩書房 Amazon を読んで、大坂城の歴史が理解できてなかなかおもしろかったのですが…
ヒトラーに傾倒した男 作者:増田剛 論創社 Amazon 昨年、NHKのBS 1で放映された www.nhk.jp を書籍化したもので、最近、書店に行ったら並んでいて、番組も観ていたので興味を感じ、早速、買って読みました。 駐独大使にまで上り詰めた大島浩の、日独伊三国同…
牟田口廉也とインパール作戦~日本陸軍「無責任の総和」を問う~ (光文社新書) 作者:関口 高史 光文社 Amazon インパール作戦といえば、有名な 失敗の本質 作者:戸部 良一,寺本 義也,鎌田 伸一,杉之尾 孝生,村井 友秀,野中 郁次郎 ダイヤモンド社 Amazon で…