著者の関ヶ原に関する本は過去に読んだことがあるのですが、最近は、数時間にわたる激戦はなくあっという間に決着がついた、関ヶ原合戦自体がなかったという説も出ていて、最近に出たこれを読んでみました。
著者は、上記のような最近の説は否定していて、その論拠も含め私自身には納得できるものがあり、全体として関ヶ原合戦に対する見方には説得的なものを感じましたが、例えば、徳川家康が江戸から東海道を3万にのぼる軍勢を率いて西上するのに秘匿しきっていたという著者の見方には無理なものを感じましたし、疑問を感じる部分もありました。
今後もいろいろと読んでみて、関ヶ原合戦を異なる角度から見てみたいと考えています。