書籍

「初戦圧倒」

初戦圧倒 (光人社NF文庫) 作者:木元寛明 潮書房光人新社 Amazon 10年近く前になりますが、初めてハワイのパールハーバーを見学し、一生懸命、英語の説明を読みながら印象に残ったのは、宣戦布告前の日本軍による卑劣な騙し打ち、という論調はなく、むしろ、…

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール 作者:ビル・パーキンス ダイヤモンド社 Amazon 興味を感じて、読んで(正確にはオーディブルで聴いて)みました。なかなか刺激的であり、かつ、参考になる内容でした。 私は弁護士ですから、時々、遺産分…

坂の上の雲(一)

坂の上の雲(一) (文春文庫) 作者:司馬遼太郎 文藝春秋 Amazon 「坂の上の雲」は、通しで2、3回くらい読んでいるのではないかと思いますが、最近、通しでは読んでいなかったので通しで読みたくなり、一気に読むのは大変なのでポツポツと読むことにして、ま…

「年収1000万円ー「勝ち組」家庭の残酷な真実」

世帯年収1000万円―「勝ち組」家庭の残酷な真実―(新潮新書) 作者:加藤梨里 新潮社 Amazon 最近出た本ですが、興味を感じて通読してみました。 年収1000万円といえば、平均年収を大きく上回り、勝ち組、成功者というイメージで捉えられがちですが、その内実…

「なぜ日本は没落するか」

なぜ日本は没落するか (岩波現代文庫) 作者:森嶋 通夫 岩波書店 Amazon 1990年代の後半に出た本ですが、興味を感じ、通読してみました。著者は著名な経済学者で、既に故人です。 論旨が様々に展開し、著者の言わんとすることにはわかりにくさも感じましたが…

「余話として」

余話として (文春文庫) 作者:司馬 遼太郎 文藝春秋 Amazon かなり前に通読したような気がするのですが、久しぶりに読みたくなり、通読してみました。読んでいると、記憶があるところとないところがあって、前には通読していなかったのかもしれません。 歴史…

「本当の定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う」

ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う (講談社現代新書) 作者:坂本貴志 講談社 Amazon 私自身は弁護士なので、定年はないのですが、同期で任官した検事で辞めずに勤め続けてきた人々は次々と勇退していますし、同学年の人々もそろそろ定年という…

「高台院」

高台院 人物叢書 作者:福田千鶴 吉川弘文館 Amazon 今年は、高台院(豊臣秀吉の妻)没後400年ということですが、最近、出た本書を知り、通読してみました。 高台院は、当時の歴史書を読むと随所に登場しますが、高台院を軸にした本はこれまで読んだことがな…

「駆け抜けてきた 我が人生と14台のクルマたち」

駆け抜けてきた 我が人生と14台のクルマたち 作者:徳大寺有恒 東京書籍 Amazon 私は車好きな素人ですが、「間違いだらけのクルマ選び」の著者としてあまりにも著名な著者の著作は、車に関するというだけでなく、物の考え方、生き方といった点でも興味深く参…

「ようこそ、2050年の東京へ 生き残る不動産廃墟になる不動産」

ようこそ、2050年の東京へ 生き残る不動産 廃墟になる不動産 (イースト新書) 作者:榊淳司 イースト・プレス Amazon 本書では、2050年という、かなり先の東京の姿を展望しつつ、長期の展望の中で不動産をどのように見ていくかが論じられています。かなり…

アメリカの陰謀;ケネディ暗殺と『ウォーレン報告書』

アメリカの陰謀;ケネディ暗殺と『ウォーレン報告書』 作者:土田 宏 彩流社 Amazon 著者にはケネディ大統領暗殺事件について複数の著書、訳書があり、その中には私が読んだものもありますが、本書はそのような著者による最新のものです。従来、様々に語られて…

「紫式部と藤原道長」

紫式部と藤原道長 (講談社現代新書) 作者:倉本一宏 講談社 Amazon 先日、 NHK大河ドラマ 歴史ハンドブック 光る君へ: 紫式部とその時代 (NHKシリーズ) NHK出版 Amazon を読んでみたのですが、「紫式部と藤原道長」は大河ドラマの時代考証担当者によるもので…

「不運と思うな。大人の流儀6」

不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of life 作者:伊集院 静 講談社 Amazon オーディブルでコツコツと聴いている大人の流儀ですが、6を通しでしみじみと聴きました。聴きながら、亡くなった伊集院氏が、追憶していた弟、前妻といった方々と再会できた…

「回想の大西瀧治郎」

回想の大西滝治郎―第一航空艦隊副官の述懐 作者:門司 親徳 潮書房光人新社 Amazon 昭和19年秋、日本海軍が総力を挙げて臨んだレイテ決戦において、初の特攻作戦を指揮した大西瀧治郎について、副官として身近にいた著者が、戦後、書き記したのが本書です。身…

「令和の山口組」

令和の山口組(新潮新書) 作者:山川光彦 新潮社 Amazon 日本最大の暴力団である山口組ですが、暴力団や山口組に関する概説書のようなものが、ありそうでないもので、そういう中で、この本は、暴力団、特に山口組に関する基本的な情報が平易に書かれています…

「安倍晋三実録」

安倍晋三実録 (文春e-book) 作者:岩田 明子 文藝春秋 Amazon 昨年、 安倍晋三 回顧録 (単行本) 作者:安倍晋三 中央公論新社 Amazon を読みましたが、長年にわたり安倍氏を取材してきた著者によるものも読んでおこうと思い、通読しました(正確にはオーディブ…

「限界分譲地 繰り返される野放図な商法と開発秘話」

限界分譲地 繰り返される野放図な商法と開発秘話 (朝日新書) 作者:吉川 祐介 朝日新聞出版 Amazon 著者のYouTube動画は何本か見たことがあり、おもしろいことをやっている人がいるなと思っていたのですが、最近になってこの本が出たことを知り、通読してみま…

「NHK大河ドラマ歴史ハンドブック 光る君へ 紫式部とその時代」

NHK大河ドラマ 歴史ハンドブック 光る君へ: 紫式部とその時代 (NHKシリーズ) NHK出版 Amazon このシリーズは、ここ数年、読んでいるのですが、今年の大河ドラマは自分にとって馴染みのない平安時代、主人公も治国平天下志向の強い自分にとっては興味を持ちに…

「追いかけるな 大人の流儀5」

追いかけるな 大人の流儀5 作者:伊集院静 講談社 Amazon 昨年、惜しまれつつ逝去した著者のシリーズ第5弾をオーディブルで聴きました。追いかけるな、というのはなかなか奥深いものがあり、執着を超えたところに見出せるものは何か、ということを、聴きな…

「ゼロからはじめる iPhone14Pro /ProMax スマートガイド ドコモ完全対応版」

ゼロからはじめる iPhone 14 Pro/Pro Max スマートガイド ドコモ完全対応版 作者:リンクアップ 技術評論社 Amazon 昨年、iPhone15が出る前に、iPhoneについてきちんと学んでおきたい気が起きて、これを買い昨年末までに通読しました。 iPhoneは、特にガイド…

半藤一利の遺言 戦争と平和、そして「わが越後」

新潟日報ブックレット② 半藤一利の遺言 戦争と平和、そして「わが越後」 作者:新潟日報社・小原広紀 新潟日報社 Amazon 惜しくも亡くなった半藤一利氏が、アジア・太平洋戦争末期から、父親の郷里の越後長岡に住んで学んでいた時期があるのは、同氏の著書で…

「マンション格差」

マンション格差 (講談社現代新書) 作者:榊淳司 講談社 Amazon 数年前に出て、買ったままになっていたのを最近になって通読しました。この種の新書は、数年経つと内容が古くなって時代に合わなくなりがちですが、この本は、そういうミスマッチは特に感じられ…

「ブッダという男ー初期仏典を読みとく」

ブッダという男 ――初期仏典を読みとく (ちくま新書) 作者:清水俊史 筑摩書房 Amazon 私自身は特に信仰もなく宗教心といったものはありませんが、東京地検公安部に在籍していた当時、連日、オウム真理教の信者を取調べていた時期があり、仏教について知識がな…

「習慣超大全ースタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法」

習慣超大全――スタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法 作者:BJ・フォッグ ダイヤモンド社 Amazon 参加しているビジネス書読書会の課題図書になっていたので通読(正確には通聴)しました。結構、長くてかなり忍耐が必要でした。 著者は、繰り返…

「江戸絵図でわかった「江戸城」の真実」

江戸始図でわかった「江戸城」の真実 (宝島社新書) 作者:千田 嘉博,森岡 知範 宝島社 Amazon 本書では、近年になって発見された江戸最初期の絵図面にも基づきつつ、徳川家康が江戸に入府して築いていった、1600年代初頭頃の江戸城や江戸の街の姿を紹介してい…

「区分マンション投資の基本・区分マンション投資の真実」

区分マンション投資の基本: 不動産投資で失敗したくない初心者が最初に読む本 作者:牧野わたる Amazon 区分マンション投資の真実: 家賃収入で不労所得は幻想?こんなはずじゃなかったと思う前に不動産投資初心者が2番目に読む本 区分マンション投資の基本 …

「クリスマス・キャロル」

小学館世界J文学館 クリスマス・キャロル 作者:チャールズ・ディケンズ 小学館 Amazon これだけの名作でありながら読んだことがなかったのですが、やっと通読しました。 貪欲で守銭奴の主人公が、次々と現れる幽霊から、自分自身のトラウマや将来の姿などに…

「長篠合戦 鉄砲戦の虚像と実像」

長篠合戦 鉄砲戦の虚像と実像 (中公新書) 作者:金子拓 中央公論新社 Amazon 大河ドラマ「どうする家康」でも、長篠・設楽原の戦いは重要な場面として描かれていましたが、この戦いほど、織田・徳川連合軍による大量の鉄砲対武田騎馬軍団の戦いで後者が敗北と…

「なぎさホテル」

なぎさホテル (小学館文庫) 作者:伊集院静 小学館 Amazon 伊集院氏の「男の流儀」などの著作を読んでいると、なぎさホテルの話は随所に出てきますが、肝心のこの本を読んだことがなかったので、追悼の意を込めつつ読んでみました。 経済的に逼迫しつつ世に出…

「台湾有事 日本の選択」

台湾有事 日本の選択 (朝日新書) 作者:田岡 俊次 朝日新聞出版 Amazon 最近、台湾有事に関する前のめりな本が次々と出ていますが、本書は、それらとは一線を画し、冷静な目でこの問題を見ようとするものでした。著者が指摘するように、日本は一つの中国とい…