「真珠湾攻撃 隊員と家族の八〇年」

 

数日前、書店でぶらぶらしながら、日米開戦の日の前なので何か関連する本を読みたいと思ったところ、これがあり、読んでみました。

真珠湾攻撃に関する本は、過去に、何冊か読んだことはありますが、攻撃に参加した日本軍将兵や家族という観点の本は、おそらく読んだことがなく、それだけに新鮮さを感じつつ読みました。

真珠湾攻撃に参加した将兵中、終戦までに戦死した損耗率は高く(9割くらいという感じでしょうか)、奇襲に成功した栄光から、戦局が悪化する中で大きな犠牲が出たことが改めてよくわかりました。当然、家族にも影響は出るわけで、束の間の幸せな日々が暗転し、戦後、苦労を重ねていった様子には、一日本国民として、胸が痛みました。

平和であった戦後日本ですが、周辺の防衛環境は日増しに悪化し、戦火が迫ってきつつあるようにも感じられます。正しい進路を選択し国家を、国民を守っていくに当たり、平和が崩れ去った時に何が起きるのか、きちんと認識、理解しておくことの重要さを感じました。

戦陣に散り戦火に倒れた人々のご冥福をお祈りします。