元検事の弁護士です(お問い合わせ→http://bit.do/yojiochiai)

ブログやツイッターをご覧いただき、ありがとうございます。2004年6月以来、様々な事件、事故、事象についてコメントし現在に至っています。本ブログ内の検索機能も利用されつつ、気楽にご覧いただければと思います。
テレビ等、各種メディアの取材を受けることが時々あります。その一端は、

http://tvtopic.goo.ne.jp/cast/cid/75233/0/0/1.html

を参照してください。
取材を受けこのように紹介されることもあります。

元検事の弁護士で、1989年に任官後、11年5か月、捜査・公判に従事し、弁護士に転じた後、2000年から2007年までは、ヤフー株式会社法務部でも勤務していました(ネットトラブル全般を担当)。
取扱分野や過去の活動状況等は、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/about

の通りです。
刑事事件全般のほか、民事、刑事両面にまたがる問題、インターネットが絡む問題について相談、依頼を受けることが比較的多い状況です。紛争事前防止、紛争発生後の顧問・コンサルティング、警察・検察やマスコミへの対応も依頼されることがよくあります。社外取締役監査役等についてもお気軽にご相談ください。
民事に関する各種紛争、離婚、相続等、民事・家事事件についても対応しています。
取材、講演(刑事司法全般、過去及び現在進行中の刑事事件、インターネットに関する諸問題、コンプライアンス等)についても、幅広く対応可能です。
特に、刑事事件は、迅速な対応が、より適切、妥当な結果へとつながる場合が多いため、早めのご相談をお勧めします。
対応エリアは日本全国で、海外についても事案の内容等により可能です(海外出張についても可能な限り対応します)。

お問い合わせは、本ブログのリンク集にある「お問い合わせ」フォームからお願いします。
お急ぎの場合は、

   050-5274-1118

へ。
なお、いずれのお問い合わせにも、内容により返信できない場合がありますので、予めご了承ください。言うまでもありませんが、いたずら等は厳禁します。

追記(平成21年7月5日):

メールマガジンを始めます。平成21年7月6日創刊です。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090705#1246798142

このエントリー横の「メルマガ登録・解除」をご参照ください。

追記(平成26年6月22日)

クレジットカードによる御支払が可能になりました。

Square
https://squareup.com/jp

のシステムに依っています。御利用可能金額の制限などがありますので、詳細は御利用の際に説明します。

「伝説の特捜検事が語るー平成重大事件の真相」

 

東京地検特捜部長の熊崎勝彦氏は、惜しくも今年5月に逝去されましたが、生前、元NHK鎌田靖氏とのこの対談を出しており、遅ればせながら読んでみました。

昭和末から20世紀終わり頃までの、東京地検特捜部が手掛けた著名事件が振り返られており、当時の特捜部の内幕や熊崎氏の思いといったことが率直に語られている箇所も随所にあって(保秘に関わるところは鎌田氏に問いかけられても語っていないところもありますが)、私自身、過去の事件を思い出しつつ、頭の中を整理しつつ読みました。

捜査に対する考え方、進めるにあたっての手法は、検察内ではよく語られるものであってもなかなか対外的には語られないもので、そういったことが、本書内の随所で熊崎氏によって語られているのも類書にないものでしょう。

本書の最後で熊崎氏が総括的に語っていることが、今となっては遺言のようにも思われ、検察が、刑事司法が、今後、どのように展開していくかについて、熊崎氏の思いがどう生かされていくのかという印象を受けるものがありました。

生前にお会いする機会がありませんでしたが、熊崎氏のご冥福をお祈りします。

「宿命 安倍晋三、安倍晋太郎、岸信介を語る」

 

岸信介の長女、安倍晋太郎の妻、安倍晋三元首相の母である安倍洋子氏への過去のインタビューをまとめたもので、興味を感じて読んでみました。

鎌倉時代室町時代ならいざ知らず、現代の日本で、首相の娘、首相目前だった政権党の有力政治家の妻、長期にわたって首相を務めた政治家の母という、3つの顔を持った人物は稀有な存在でしょう。その意味で、貴重なインタビューだと思います。

表面を綺麗に語っている感はありましたが、昭和時代の政治家の姿、その家族の生き方といったことがかなり率直に語られていて、私にはおもしろい内容でした。

家族の立場で努力してきた安倍洋子氏にとって、安部元首相の遭難、急死には耐えがたいものがあったと推察されます。謹んで安倍元首相のご冥福をお祈りします。

 

 

「鎌倉幕府草創の地ー伊豆韮山の中世遺跡群」

 

代官山の蔦屋書店で本を見ていたらこれがあり、早速、読んでみました。先日、伊豆韮山で、この本で取り上げられている北条氏館跡などを歩いて見て回る機会があり、良いタイミングで読めました。

現地を歩いて見て回っていると、何の遺構かを示す標識や簡単な案内程度しかなく、物足りなさを感じましたが、この本では過去の発掘の成果がわかりやすく紹介されていて、理解がより進みました。まだ未発掘の場所も多いようであり、今後の発掘や新たな発見にも期待したいものがあります。

大河ドラマの影響で、この方面へ今秋、行く予定にしている人も少なくないと思いますが、これで予習して行くと、より楽しめるでしょう。

「中世都市鎌倉を歩くー源頼朝から上杉謙信まで」

 

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響で、関連本を読み、これまで不勉強であった鎌倉時代の知識、理解も少しずつ増えていますが、そういう中で、鎌倉という都市に対する関心も出てきて、これを読んでみました。

源頼朝当時やその後の鎌倉時代初期の遺構、その後の鎌倉幕府滅亡までの鎌倉の姿だけでなく、室町時代や戦国時代の鎌倉も紹介されていて、鎌倉という都市を重層的に理解する上で参考になるものがありました。

私自身も、イメージとして、鎌倉幕府滅亡後の鎌倉が希薄で、室町幕府出先機関が関東営業所のような感じで存在する、細々とした都市だったのだろう程度のいい加減な認識でしたが、そうではなく、関東の中心にあってその存在感を発揮していたことがよくわかりました。

いつか鎌倉散策の機会があれば、これを手に巡りたいと考えています。

「街道をゆく42 三浦半島記」

 

先日、録画していた

www6.nhk.or.jp

を観て、これが実に良く、遅ればせながら本のほうも読んでみました。

司馬遼太郎の、鎌倉幕府やその中にいた人々への視点、評価が、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放映されている最中であり、私自身も関連本を読んでいるところでもあって、参考になる、ものがありました。

幕末の幕臣小栗上野介が、横須賀に造船ドックなどを作り、これで売り家も蔵付きになりますと言っていたエピソードは上記の番組でも紹介されていました。横須賀の施設が明治後に日本海軍を支え、日露戦争における日本海海戦での大勝利にもつながりました。

我々は、今の日本で、このような小栗上野介の思いをしっかりと受け継いでいるのだろうか、今が楽で楽しければ良いと将来の日本人にツケを回しているだけではないかと考えさせられるものがありました。

「鎌倉殿の13人」の入門的な読み方もできて、読み甲斐のある1冊だと思います。

「国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源(上)」

 

Amazonオーディブルで聴くのに何か良さそうなものはないかと探していたところ、これがあり、とりあえず上巻まで聴きました。なかなかおもしろくて、今は下巻を聴いています。

この種の本でありがちなのは、抽象論に終始して具体論がないというものですが、本書では、世界中の過去の具体的なケースを次々と紹介しつつ論を進めています。開かれた包括的制度の優秀さ、国家社会の発展へとつながる利点に対し、閉じられた、ごく一部の者らのための収奪的制度が、一時的には豊さや繁栄をもたらすように見えても長続きせず、ごく一部の者らの間の闘争を招き、衰退して発展を阻害することが、これでもかこれでもかという感じで説かれます。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも、鎌倉幕府内部で熾烈な権力闘争が行われ次々と人が死んでいきます。これは、当時はまだ収奪的制度の最中だったからでしょう。その後の日本は、室町から戦国へと進み、次第に権力は日本全国へ分散していきます。これを、包括的制度への歩みと評価するかどうかはともかく、鎌倉幕府初期のような権力闘争は、やはり収奪的制度特有のものなのでしょう。

戦後の日本は、世界に稀に見る開かれた包括的制度の国(もちろん欠点も抱えてはいますが)になっていると思います。そこにこそ、今後の日本の未来、可能性があるのではないかと思いつつ、今は下巻を聴いています。