「中世都市鎌倉を歩くー源頼朝から上杉謙信まで」

 

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響で、関連本を読み、これまで不勉強であった鎌倉時代の知識、理解も少しずつ増えていますが、そういう中で、鎌倉という都市に対する関心も出てきて、これを読んでみました。

源頼朝当時やその後の鎌倉時代初期の遺構、その後の鎌倉幕府滅亡までの鎌倉の姿だけでなく、室町時代や戦国時代の鎌倉も紹介されていて、鎌倉という都市を重層的に理解する上で参考になるものがありました。

私自身も、イメージとして、鎌倉幕府滅亡後の鎌倉が希薄で、室町幕府出先機関が関東営業所のような感じで存在する、細々とした都市だったのだろう程度のいい加減な認識でしたが、そうではなく、関東の中心にあってその存在感を発揮していたことがよくわかりました。

いつか鎌倉散策の機会があれば、これを手に巡りたいと考えています。