「街道をゆく42 三浦半島記」

 

先日、録画していた

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を観て、これが実に良く、遅ればせながら本のほうも読んでみました。

司馬遼太郎の、鎌倉幕府やその中にいた人々への視点、評価が、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放映されている最中であり、私自身も関連本を読んでいるところでもあって、参考になる、ものがありました。

幕末の幕臣小栗上野介が、横須賀に造船ドックなどを作り、これで売り家も蔵付きになりますと言っていたエピソードは上記の番組でも紹介されていました。横須賀の施設が明治後に日本海軍を支え、日露戦争における日本海海戦での大勝利にもつながりました。

我々は、今の日本で、このような小栗上野介の思いをしっかりと受け継いでいるのだろうか、今が楽で楽しければ良いと将来の日本人にツケを回しているだけではないかと考えさせられるものがありました。

「鎌倉殿の13人」の入門的な読み方もできて、読み甲斐のある1冊だと思います。