「ガダルカナル 悲劇の指揮官」

 

NHKスペシャルで2019年に放映されたものを書籍化したものですが

www.nhk.jp

今年になって再放送されたので改めて観て、本のほうはきっちりと通読していなかったので、通読しました。

一木支隊は、元々、旭川の第7師団所属で、今回、日弁連の人権擁護大会で旭川へ行く機会があったので、北海道護国神社

www.hokkaido-gokoku.org

に参拝し、敷地内にある一木支隊鎮魂碑にも詣でて、戦陣に散った将兵の冥福を祈りました。

80年目の一木支隊慰霊についてはこちらでも紹介されています。

www.nhk.or.jp

また、北海道護国神社のすぐ近くにある北鎮記念館にも

www.daisetsu-kamikawa-ainu.jp

久しぶりに見学に行きました。

NNHKスペシャルでは、一木支隊の全滅で終わっていますが、本のほうではガダルカナルの戦い全体が紹介されていて、戦いの全貌を知る上で参考になります。個々の戦闘の場面では米軍をかなり追い詰めていた場面もあって、よく言われているような兵力の逐次投入ではなく、陸海軍が協力の上で大兵力を一気に集中し攻撃していれば、米軍をガダルカナル島から追い落とすことはできる余地があったように感じられました。少なくとも、「餓島」とまで言われ将兵が補給を受けられず多数餓死するような悲惨な状態は、もっと避けられていたことでしょう。

戦略戦術の誤りがいかに甚大な被害を生じさせるかということを、改めて痛感するものがありました。