旭川に、日弁連の人権擁護大会で行ったついでに富良野方面へも行ったのですが、せっかくなので富良野にちなんだ本を読もうと思い、これを読みました。
上富良野で、貧しくも真面目に生きる人々へ、大正15年、突然の十勝岳噴火による大規模泥流が襲いかかり、人も家も土地も飲み込んでいくという、悲しく切ない、人の世の非情さやそれを乗り越えようとするけなげな努力が丹念に書き込まれた、三浦文学らしい作品だと思いました。
上富良野では、
www.town.kamifurano.hokkaido.jp
にも見学に行き、泥流災害の大規模さ、被害の大きさには驚かされました。ここへ行く前に、
を読み、読んだ後に、
やその周辺にも見学に行って、その際に、上記の十勝岳噴火の泥流災害も紹介されていたので関心を持ったのですが、今回、「泥流地帯」を読んだり、現地で当時の資料にも接することができたのは収穫でした。
上富良野町開拓記念館から見えた十勝岳が雄大で静かであったことが印象に残ります。
日本は火山国であり、最近でも火山噴火に起因する災害はいろいろと起きています。こうした先例に学び、できる対策は講じておくことが重要ということを、改めて痛感しました。