坂の上の雲(三)

 

本巻では、日英同盟締結を経て日露戦争開戦へ向けて多いく動いていく当時の状況が描かれていて、興味深く読み進めました。

原作を読みつつ、放映中のドラマを並行して鑑賞していると、映像で、原作でのイメージが更に深まり広がって、相乗効果のようなんものがあり印象が深まります。救国のため、無理を承知でロシアとの間の日露協商へ向け奔走する伊藤博文の姿には、幕末、高杉晋作とともに数十名で決起した功山寺挙兵を彷彿とさせるものがあり、ドラマでは今は亡き加藤剛が重厚に演じていて、心に染みるものがありました。