書籍

「ブッダという男ー初期仏典を読みとく」

ブッダという男 ――初期仏典を読みとく (ちくま新書) 作者:清水俊史 筑摩書房 Amazon 私自身は特に信仰もなく宗教心といったものはありませんが、東京地検公安部に在籍していた当時、連日、オウム真理教の信者を取調べていた時期があり、仏教について知識がな…

「習慣超大全ースタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法」

習慣超大全――スタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法 作者:BJ・フォッグ ダイヤモンド社 Amazon 参加しているビジネス書読書会の課題図書になっていたので通読(正確には通聴)しました。結構、長くてかなり忍耐が必要でした。 著者は、繰り返…

「江戸絵図でわかった「江戸城」の真実」

江戸始図でわかった「江戸城」の真実 (宝島社新書) 作者:千田 嘉博,森岡 知範 宝島社 Amazon 本書では、近年になって発見された江戸最初期の絵図面にも基づきつつ、徳川家康が江戸に入府して築いていった、1600年代初頭頃の江戸城や江戸の街の姿を紹介してい…

「区分マンション投資の基本・区分マンション投資の真実」

区分マンション投資の基本: 不動産投資で失敗したくない初心者が最初に読む本 作者:牧野わたる Amazon 区分マンション投資の真実: 家賃収入で不労所得は幻想?こんなはずじゃなかったと思う前に不動産投資初心者が2番目に読む本 区分マンション投資の基本 …

「クリスマス・キャロル」

小学館世界J文学館 クリスマス・キャロル 作者:チャールズ・ディケンズ 小学館 Amazon これだけの名作でありながら読んだことがなかったのですが、やっと通読しました。 貪欲で守銭奴の主人公が、次々と現れる幽霊から、自分自身のトラウマや将来の姿などに…

「長篠合戦 鉄砲戦の虚像と実像」

長篠合戦 鉄砲戦の虚像と実像 (中公新書) 作者:金子拓 中央公論新社 Amazon 大河ドラマ「どうする家康」でも、長篠・設楽原の戦いは重要な場面として描かれていましたが、この戦いほど、織田・徳川連合軍による大量の鉄砲対武田騎馬軍団の戦いで後者が敗北と…

「なぎさホテル」

なぎさホテル (小学館文庫) 作者:伊集院静 小学館 Amazon 伊集院氏の「男の流儀」などの著作を読んでいると、なぎさホテルの話は随所に出てきますが、肝心のこの本を読んだことがなかったので、追悼の意を込めつつ読んでみました。 経済的に逼迫しつつ世に出…

「台湾有事 日本の選択」

台湾有事 日本の選択 (朝日新書) 作者:田岡 俊次 朝日新聞出版 Amazon 最近、台湾有事に関する前のめりな本が次々と出ていますが、本書は、それらとは一線を画し、冷静な目でこの問題を見ようとするものでした。著者が指摘するように、日本は一つの中国とい…

「大谷翔平とベーブルース」

大谷翔平とベーブ・ルース 2人の偉業とメジャーの変遷 (角川新書) 作者:AKI猪瀬 KADOKAWA Amazon 投手、打者として目覚ましい活躍の大谷選手ですが、本書は、二刀流の先駆者、大選手であるベーブ・ルースを対比させて紹介しつつ、メジャーリーグで活躍してき…

「物語 パリの歴史」

物語 パリの歴史 (講談社現代新書) 作者:高遠弘美 講談社 Amazon 最近、ちょっと弾丸でパリへ行く機会があり、その関係もあってこれを読んでみました。 前半はフランスの歴史の紹介になっていて、フランスの歴史には疎かったので勉強になりましたし、パリと…

「高倉健、その愛。」

高倉健、その愛。 作者:貴月, 小田 文藝春秋 Amazon 同じ著者によるものとしては、先日、読んだ 高倉健、最後の季節。 作者:小田 貴月 文藝春秋 Amazon より先行するものですが、私は「最後の季節」を先に読み、その後に「その愛」を読みました。 私自身、高…

「文藝春秋オピニオン2023年の論点100」

文藝春秋オピニオン 2023年の論点100: 文春ムック 文藝春秋 Amazon 1年ほど前に出たもので、結構、量があるのでなかなか読めずにいたのですが、もう2024年版が出ているので、読んでおこうと思い通読しました。2023年へ向けての論点を取り上げていますが、読…

高倉健 隠し続けた七つの顔と「謎の養女」

高倉健 隠し続けた七つの顔と「謎の養女」 (講談社文庫) 作者:森功 講談社 Amazon 先日、 高倉健、最後の季節。 作者:小田 貴月 文藝春秋 Amazon を読んで、身内ではない人が書いたものも読んでみたくなって、これを通読してみました。著者は関係者からかな…

「発達障害「グレーゾーン」その正しい理解と克服法」

発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法 (SB新書) 作者:岡田 尊司 SBクリエイティブ Amazon 発達障害という言葉を見聞きする機会が増えていますが、私自身、専門家ではないものの、全体としての正しいイメージ、基本的な理解を持っておき、必要に…

「高倉健、最後の季節。」

高倉健、最後の季節。 作者:小田 貴月 文藝春秋 Amazon 最後の日々に身近で接した近親者によるもので、言動、逝去への動きなど身近にいたものでしか書けない内容が多々あって、しみじみと読みました(オーディブルで鑑賞したので、正確には聴きました、です…

「ドキュメント 道迷い遭難」

ヤマケイ文庫 ドキュメント 道迷い遭難 作者:羽根田 治 山と溪谷社 Amazon この著者の出しているノンフィクションは、なかなかおもしろいのですが、これも読んでみました。 私自身は山登りをしないのですが、知人で山登りが好きな人は何人もいますし、山中で…

「地中海世界 ギリシア・ローマの歴史」

地中海世界 ギリシア・ローマの歴史 (講談社学術文庫) 作者:弓削 達 講談社 Amazon 地中海方面の歴史に、ちょっと興味を感じてこれを読んでみました。 紀元前のギリシア文明の繁栄や、それが衰えた後、地中海エリアがローマ帝国の支配下になりローマ文明下で…

「人を襲うクマ」

人を襲うクマ 作者:羽根田 治 山と溪谷社 Amazon 最近、日本各地で熊が出没し人を殺傷する事故が頻発していますが、そういう状況もあって、この本を通読してみました。 過去の、熊による人身殺傷事故の実例が豊富に紹介され、どのような状況で、どのような態…

「これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集」

これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集 作者:羽根田 治 山と溪谷社 Amazon ネット上でちょっと話題になっていたので通読してみました。 生きている人というのは死んだことがないので(当たり前ですが)、どのようにして死ぬかがよくわ…

「高学歴難民」

高学歴難民 (講談社現代新書) 作者:阿部恭子 講談社 Amazon 興味を感じて通読してみました。高学歴を得ながらも、目的を果たせず、思うように生きられない人々の様々な姿が紹介されていて、人生の難しさを感じるものがありました。 私自身、早稲田大学法学部…

「徳川家康 弱者の戦略」

徳川家康 弱者の戦略 (文春新書) 作者:磯田 道史 文藝春秋 Amazon なかなかKindleで出なかったのが、やっと出たので落として通読しました。 著者の意図としては、幕府を開くまでの徳川家康の歩みを、できるだけわかりやすくたどるということのようで、確かに…

「縮小ニッポンの衝撃」

縮小ニッポンの衝撃 (講談社現代新書) 作者:NHKスペシャル取材班 講談社 Amazon 2016年にNHKで放映されたものが2017年に書籍化されていて、少し前のものですが、 中流危機 (講談社現代新書) 作者:NHKスペシャル取材班 講談社 Amazon を読んで、こちら…

「徳川家康と武田勝頼」

徳川家康と武田勝頼 (幻冬舎新書 693) 作者:平山 優 幻冬舎 Amazon 著者の 徳川家康と武田信玄 (角川選書) 作者:平山 優 KADOKAWA Amazon を先に読み、「武田勝頼」のほうも読んでみようと思って、通読してみました。 私自身、不勉強だったのですが、NHK大河…

「許す力 大人の流儀4」

許す力 大人の流儀4 作者:伊集院 静 講談社 Amazon このシリーズ、オーディブルでゆったり聴くのが楽しみで、徐々に聴いて4巻まで来ました。著者の、様々な想いや経験が語られていて、この巻もおもしろかったのですが、表題にあるように、許しと怒りの間で行…

「中流危機」

中流危機 (講談社現代新書) 作者:NHKスペシャル取材班 講談社 Amazon 出たばかりですが、興味を感じ、早速、読んでみました。 私が物心ついた子供の頃から高校生の頃(昭和40年代半ばから昭和50年代半ばくらい)は、日本の高度経済成長がまだ続いていて、…

「撃墜(上)大韓航空機事件」

撃墜(上)大韓航空機事件 撃墜 大韓航空機事件 (講談社文庫) 作者:柳田邦男 講談社 Amazon 最近、北海道へ行く機会があり宗谷岬にも行ったのですが、そこに、1983年9月1日に起きたサハリン上空での大韓航空機撃墜事件の慰霊碑があり、事件のことを思い出し…

「小説帝銀事件」

小説帝銀事件 新装版 (角川文庫) 作者:松本 清張 KADOKAWA Amazon アマゾンのオーディブルで出ているのが目につき、そう言えば通しできっちりと読んだことはなかったなと思い、落として通しで聴きました。 感じたのは、犯行時(余罪を含む)にかなりの数の目…

「信長の血統」

信長の血統 作者:山本 博文 文藝春秋 Amazon 「信長の血統」とありますが、織田信長を中心とした(本能寺の変での死後を含め)、戦国末から江戸初期にかけての、織田家の人々の動き、大きな歴史の動きが流れで紹介されていて、ちょうど、NHK大河ドラマで描か…

「完全版 袴田事件を裁いた男 無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元エリート裁判官・熊本典道の転落」

完全版 袴田事件を裁いた男 無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元エリート裁判官・熊本典道の転落 作者:尾形 誠規 朝日新聞出版 Amazon 本書は、題名にあるような元裁判官・熊本氏の後半生を描いたノンフィクションで、10年ほど前に出たものに、その後の…

「地球の歩き方 島旅 利尻礼文4訂版」

04 地球の歩き方 島旅 利尻 礼文 4訂版 Gakken Amazon 9月にちょっとこの近辺に行く予定があり、買って通読してみました。 なかなかよくできていて、名所や飲食店、注意事項など、痒いところにも行き届いた内容で参考になりました。 私はKindleで読みました…