「世界史の中の戦国大名」

 

室町時代、戦国時代から鎖国へ至る江戸初期へかけて、大名らが様々な形で海外と交流していたことは歴史書の中でも繰り返し取り上げられていますが、本書では、そこに光を当てて、世界史の中で位置付けていく手法で叙述しています。読んでみて、改めて、各地の大名、特に西日本の大名が、積極的に海外との交流を行っていたことが理解でき、参考になりました。

江戸初期の鎖国により、徳川幕府による支配は強化された一方、それまでの多彩な海外との交流は途絶えることになり、それによる社会や文化への影響は大きかったと感じるものがあります。歴史に、もし、はないとはいえ、鎖国しなかった日本はどうなったか、ということも、考えてみるとおもしろいでしょう。