NHKで放映された番組を書籍化したもので、番組のほうも観た記憶があったのですが、書籍のほうはそれよりもかなり書き込まれた内容になっていて、なかなか読み応えがありました。
幕末の歴史を、世界史の中で位置付け、列強の様々な思惑、日本を植民地化したり租借しようとした動きなどが紹介されていて、明治維新というものが、単なる政権交代ではなく、列強の侵略から日本を守り独立を保つ機能を有していたことが強く実感されました。その意味で当時の日本は重大な岐路に立っていたと言えるでしょう。
幕末史に興味関心がある方には一読をお勧めします。