政治記者経験が長い著者によるもので、興味を感じて通読してみました。なかなか読み応えがありました。
長く政権党にある自民党の幹事長は、大きな権力、影響力をもっており、本書では、歴代の幹事長を振り返りながら、その歴史をたどります。人としての特徴にも踏み込み、慕われた人物、そうでなかった人物など、様々に紹介されていて、人を見るという観点でも興味深いものがありました。
感じたのは、歴代の首相の多くが幹事長を経験していて、幹事長が務まるような人物、その経験が政治の頂点まで上り詰めるにあたって大きく物を言っているということでした。
現在の自民党総裁選を見ていく上でも、興味深く参考になるものを感じました。