沖縄戦については、以前、本ブログでも書いたように
何冊か読んだことがありますが、最近、首里城地下にある旧32軍司令部が話題になっているところに本書を知って、通読してみました。
様々な資料に基づいて、旧32軍司令部の建設経緯や構造、それが沖縄戦の中で使用され放棄された経緯、その上にあった首里城が結局は米軍により徹底的に攻撃され消滅した経緯などが詳述されていて、私自身が知らなかった部分が新たに埋められる形になりました。
32軍が沖縄県民をスパイ視して、その防護をする姿勢がなかったことが本書では強く批判されていて、そういう負の歴史は今後に大きく、反省とともに生かされるべきでしょう。