「炎と怒り トランプ政権の内幕」

 

以前に出版されたものですが、オーディブルで出ていることを知り、結構、長かったですが聴き通しました。

2016年にトランプ政権が発足した直後の数ヶ月を描いたものですが、かなり広範囲の情報源に取材したようで、リアリティに富むものがありました。共和党泡沫候補に過ぎなかったトランプ氏が、徐々に人気が上昇して大統領候補になり、それでも当選はしないだろうと側近も思っていたのが当選し、トランプ氏の特異なキャラクターに振り回されながら周囲が、個々の思惑を持ちつつドタバタを繰り広げていくという、政権初期の様子には興味深いものがありました。

感じたのは、そういったトランプ氏の特異なキャラクターは今でも大きくは変わっていないはずで、再び大統領に返り咲いた場合、再び相当な混乱が生じるだろうということでした。ハリス副大統領が大統領候補になり大きな盛り上がりを見せていると報じられていますが、反トランプ、非トランプはそういった混乱を懸念して大きく結集していく可能性があるでしょう。支持者、反対派を共に大きく走らせるトランプ氏の存在感の大きさを感じます。