「昭和天皇拝謁記」を読む 象徴天皇制への道

 

昭和天皇拝謁記は全巻買って持っているのですが、分量が多く、少ししか読めていない状態です。また、背景がわからないと意味が取れないところも多々あって、読みやすい内容でもありません。

そういうところに本書が出て、歴史の第一人者、ジャーナリストがわかりやすく解説してくれているので、早速、通読しました。

戦後、昭和20年代から30年代前半までの昭和天皇が、どのような歴史認識、考え方を持っていたかということが非常によくわかり、実に参考になるものがありました。昭和天皇独白録などとともに、貴重な資料として今後も読み継がれ、検討の対象となるべきものでしょう。

昭和天皇と田島宮内庁長官の間には、強い信頼関係があり、そうであるからこそ、このような貴重な資料が残ることになったことを、強く感じるものがありました。