「吉原遊廓ー遊女と客の人間模様ー」

吉原遊廓―遊女と客の人間模様―（新潮新書）

前に

遊廓と日本人 (講談社現代新書)

を読んで、遊廓で展開されていたカルチャーがいろいろと紹介されておもしろく読んだのですが、「吉原遊廓」では、当時、吉原遊廓内で展開されていた様々な人間模様や出来事が、当時に書かれたものに基づいて生々しく紹介されていて、別の視点で読むことができました。

そこは正に「苦界」であり、苦しんでいた人々の実態から目を背けるべきではありませんが、同時に、当時の世相を反映しつつ、日本の文化の一翼を担っていた場でもあり、曇りのない目で見ていくべきものを改めて感じました。