映画「マディソン郡の橋」

マディソン郡の橋 [Blu-ray]

日本で公開された当時、かなり評判になっていたことは覚えているのですが、当時、まだ検察庁にいて忙しかったことや、この種の映画はほとんど観ないこともあって、ずっと観ないままでした。たまたま、週末、観る機会がひょっこり生じて、じっくり観たのですが、なかなか心に染み入るものがある、さすがの名作だと思いました。
物語は、偶然出会った男女（女は人妻）の、数日間の愛を巡って展開されますが、その当否はともかく、人と人の出会いが多分に偶然により生じることや、出会いにより人生が変わることも、また変え得ないこともあって、でも、その出会いを生涯にわたって心の中に持ち続けることもある、といったことが感じられました。メリル・ストりープが、人生を変えるべきか、踏みとどまるべきか、思い悩む心理を実に巧みに演じていて、感じ入るものがありました。
たまたま観たのですが、これもまた偶然の「出会い」であり、観ることができて良かったと思いました。