新年度、リスキリングどう始める? キャリアは「自分ごと」と考えて

新年度、リスキリングどう始める? キャリアは「自分ごと」と考えて(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

◆「自分は文系だから理系のことはできない」といったバイアスを外しましょう。働く経験が長くなるほど、できることが限られてきますが、異業種のリスキリングもありです。キャリア開発の知見として注目される「プロティアン型」は変幻自在を意味しますが、しなやかに自分のこれからのキャリアを見つめて主体的に挑戦しましょう。

また、今までやってきたことを見直すだけでも十分です。1時間の定例会議を30分で済ます、通勤電車の一つ手前の駅で降りて、街やオフィスの様子を見ながら歩くことから始めてみましょう。

私の場合、11年余り在籍した検察庁を辞めて弁護士になり、その時点では刑事事件はできても民事事件、家事事件はやっていなくてよくわからないので、いろいろと本を読んだり人に聞いたりして仕事を覚えていた時期があり、それが振り返るとリスキリングだったような気がします。

元検事だから刑事事件専門、という人もいて、それはそれでやり方だと思いますが、刑事事件というのは依頼としてはなかなかコンスタントにはないもので、やはり、民事、家事といったことも、普通の弁護士が普通にやる程度のことはできるようにして、継続的に仕事できる体制を作ったほうが良いと、弁護士になった当初から考えていたのですが、その判断は間違っていなかったと感じています。

誰にとってもリスキリングは必要であり重要な時代なのだと思います。