公表前「摂取やめて回復」複数例 小林製薬、対応遅れ拡大か

公表前「摂取やめて回復」複数例 小林製薬、対応遅れ拡大か(共同通信) - Yahoo!ニュース

健康被害の原因の詳細はまだ調査中とされているが、早期の情報開示がされれば被害を抑えられた可能性もある。小林製薬健康被害を認知してから公表までに要した約2カ月の間にも、摂取を続けた利用者がいるとみられ、対応遅れの問題が改めて問われそうだ。

危機管理のお手本としてよく紹介されるタイレノール事件(ジョンソン・アンド・ジョンソン社が製造していた鎮痛剤タイレノールにシアン化合物が混入され死者が出た)で、その事実を知ったジョンソン・アンド・ジョンソン社は、すぐに(私が見たネット記事では知って1時間程度だったとのこと)広報活動や回収の動きに入っていて、そこまで迅速は難しいとしても、小林製薬の約2ヶ月というのはあまりにも遅すぎたと言うしかないでしょう。

原因が特定できなくても、何らかの問題が客観的に存在していることが把握できた時点で動いていれば、被害をもっと少なくできたはずですし、今後の民事、刑事での責任追及の際には、そのような対応の遅れも問題視される可能性が高いでしょう。