映画「野火」

野火 [Blu-ray]

野火 [Blu-ray]

劇場公開時に見逃していて、最近、ブルーレイやDVDが発売されたので、ブルーレイのほうを買って観てみました。この前に、

を観たばかりで、レイテ戦の経過も頭に置きながらの鑑賞で、その分、より印象に残るものになったような気がします。
大岡昇平の原作はまだ読めていないのですが、

野火(のび) (新潮文庫)

野火(のび) (新潮文庫)

映像を通じて、当時の地獄のようなレイテ戦線の惨状がひしひしと伝わるように思われ、構想から製作までには20年ほどもかかったとのことですが、実に良質、ハイレベルな作品に仕上がっていると思いました。レイテ戦線で倒れた人々への鎮魂にもなったのではないでしょうか。
敗戦までの日本を正当化しようとする前に(すべてが間違い誤っていたとは私も思いませんが)、こういった良質の作品など、今や山のように入手できる資料、コンテンツを徹底的に吸収して、歴史に学び今後に生かさなければならないと痛感します。