裏切りのサーカス

裏切りのサーカス コレクターズ・エディション [Blu-ray]

裏切りのサーカス コレクターズ・エディション [Blu-ray]

映画館で2回観たのですが、昨年末にアマゾンでこれを買い、忙しくてなかなか観ることができずにいたのを、やっと観ることができました。テレビの前に腰を落ち着けて、この作品をじっくりと観るのも良いものです。ただ、やはり、邦題よりも元の「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」のほうが良いですね。
最近、どこかの国の、田舎の検察庁でも「もぐら」が存在していて、ちょっとした騒動になっていましたが、人の忠誠心と裏切り、というものは、これまでも、これからも、人類が存続する限り永遠のテーマとして存在しつづけるものでしょう。スパイもの、というと、とかく、ドタバタした作品になりがちですが、この作品では、1970年前後当時の、古い、渋いロンドンを背景にしながら、組織内に潜む裏切り者の解明を、登場する人物周辺での裏切りも交えながら、人間の「業」を静かに、じっくりと見つめつつ、描いていて、原作では出せない、映像特有の魅力を堪能することができます。何度観ても素晴らしいというのが率直な感想です。続編を期待させる感じがあって、楽しみです。
どこかの国の間抜けな検察庁も、こういった作品を幹部で鑑賞する、観賞会でも開くとよいかもしれません。