真珠湾攻撃から80年 米ハワイで追悼式典

真珠湾攻撃から80年 米ハワイで追悼式典(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

式典が開かれた公園は攻撃を語り継ぐ役割を担っていて、公園の管理者は「戦艦の元乗組員らが今回は駆けつけてくれたが、当時を知る人たちは年々少なくなっている」と話し、当時を知らない世代が後世に伝えていくことの重要性を強調しました。

数年前にパールハーバーを見学する機会があり、英語ができないのを一生懸命に説明を読みながら見学したのですが、説明内容が、日本が悪いとか誰が良いとか悪いといった、そういうレベルでものを言っていなくて、真珠湾攻撃に至る経緯、背景を客観的に紹介した上、なぜ奇襲を受けたのか、防げなかったのかという、そこに焦点を当てているのが印象的でした。

映画「トラトラトラ」にも出てきますが、米軍のレーダーはパールハーバーに接近する日本機編隊を捉えていましたし、特殊潜航艇「甲標的」は湾の入口で発見され米軍の攻撃を受けていました。そういう兆候があったのに、なぜ迅速に対応して奇襲を防げなかったのかが問題として取り上げられ、その上で、導かれる教訓は過去のものではなく今を生きる我々のものであると強調されていたことが思い出されます。

現状の日本も、周辺の軍事環境は日々、緊迫度を増しており、奇襲を受ける立場になることも十分にあり得ます。パールハーバーの教訓は、日本にとっても重要であるということを、80周年を機に改めて考えておく必要があるように思います。