ネットニュース、見出しだけで名誉棄損 毎日新聞敗訴

http://www.asahi.com/national/update/0912/TKY200809120221.html

判決は、ネット上の記事について、本文が紙面と同じ内容でも、「見出しのみを閲覧し、それだけでニュースの内容を把握する読者も相当数存在する」と指摘。見出しだけを単独で検討し、名誉棄損に当たると認めた。一方で、紙面の記事は、本文を含めた全体の印象から「社会的評価や信用を低下させるものではない」と判断した。

従来の裁判例としては、一般人の通常の読み方として見出しと記事本文を一体として把握するものである、という前提で、見出しのみによる名誉毀損は基本的に認めず、電車の中吊り広告のように見出しのみが独立して存在する場合に見出しによる名誉毀損を認定する場合もある、という傾向にあったように思います。
インターネットにおけるニュースで、上記の記事にあるように、、「見出しのみを閲覧し、それだけでニュースの内容を把握する読者も相当数存在する」と言えるかどうかが問題になりますが、この点は微妙であり、上訴審(高裁、最高裁)の判断を見てみたい、という気がします。
この判断が、今後、これで確定すれば、インターネットにおけるニュースの見出しへの影響というものも無視できないものがありそうです。