映画「フィクサー」

http://www.fixer-movie.com/

最近、映画を観ていなかったので、息抜きも兼ねて観てきましたが、ジョージ・クルーニーの格好良さでかなりもっている映画だな、という印象を受けました。ストーリーは、つまらなくはないですが、よくあるお話で、新味は感じられませんでした。最近の映画はどれもそうですが、時間がやや長すぎで、あの内容であればもう少し短くまとめてほしいと思いました。だらだらと長いだけの弁論や証人尋問を聞かされる裁判官の気持ちが、何となくわかるような気がします。
ジョージ・クルーニー演じる主人公の弁護士は、日本で言うところの「ヤメ検」で、裏街道を歩いているところや、携帯電話で話しながらふらふらしているところが、やや私に似ているような気がしました。もちろん、私はあのように格好良くはなく、見た目もうだつがあがりませんが。
映画では、大法律事務所で無理な仕事を強いられている弁護士の悲劇も描かれていて、大事務所、高い給料、立派な設備に美人秘書等々、目に入る範囲のものにつられているような人々は、目に見えない、関係者が語ろうとしないところにこそ危うい本質が隠されている、ということを、この映画から少しでも感じ取ると良いかもしれません。