「検察官が弁護権侵害」として、担当弁護士が国賠請求/秦野市入札妨害事件

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取り調べに当たった副検事は再三、署名押印を迫った上、昨年十一月二日午後にあった起訴前の最後の取り調べで「マイナスになるような弁護活動をする弁護士がいる」「弁護過誤だよな」と発言。元課長を動揺させて弁護士との信頼関係を損なわせ、弁護権を侵害した。

弁護人は、意に反した供述をしないようアドバイスする、取調官は捜査の中で思い描かれたストーリーに沿った供述がほしい、供述獲得のためには、被疑者と弁護人の間に楔を打ち込んでアドバイスを無に帰させたい、ということは、どうしても起きがちです。しかし、「弁護過誤だよな」(という発言が本当にあったかどうかはともかく)といった、底の浅いことを言っているようでは、良質の自白はとれないでしょう。
取調官には、深みのある説得力といったものが必要である、ということを、改めて感じます。