昭和天皇最後の側近 卜部亮吾侍従日記 第3巻

全5巻で、今のところ、2巻(昭和60年から昭和61年分)、3巻(昭和62年から昭和63年分)、4巻(昭和64年から平成2年分)が出ています。
かなりの分量で、少し拾い読みした程度ですが、生々しい事実が次々と記されていて、興味深いものがあります。
私が鮮明に覚えている、終戦記念日戦没者追悼式で、昭和天皇の歩みが遅れて、黙祷が正午の時報に間に合わなかったのが、昭和63年のことであったことが、この日記で確認できました(昭和62年か昭和63年の、どちらであったか記憶が曖昧でした)。その年の9月19日に、昭和天皇は吐血、下血し、その後は体調悪化の一途をたどり崩御に至っていて、戦没者追悼式の時点で、かなり体調が良くないのを無理に出席されていた、ということが、改めて強く感じられました。