広島県三次市の介護業者を提訴 「ヘルパーから感染」、82歳死亡

広島県三次市の介護業者を提訴 「ヘルパーから感染」、82歳死亡(中国新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

このヘルパーは3月31日に発熱と味覚・嗅覚異常があったが、翌日にいったん症状が改善した。原告側は、ほかに母親を感染させたと考えられる人がおらず、ヘルパーの親族にも新型コロナが疑われる症状が出た4月1日までには、自身の感染可能性を十分に認識できたとする。ヘルパーが訪問サービスを回避すべき注意義務を怠り、運営会社に損害を賠償する責任があると主張。運営会社は安全配慮義務を怠ったとも指摘する。

 最大の問題は、このヘルパーから感染したと言えるか、因果関係でしょうね。ウイルスは目に見えないものですから、そこの認定はなかなか難しいものがあるように思われます。

因果関係が肯定されるとしても、どの時点で感染したかの認定は相当困難と思われ、必要な安全配慮義務を尽くしていたかの認定も、具体的状況に則しつつ見ていかざるを得ないでしょう。

過去の判例で、こういったケースは、私は見たことがなく、結論がどうなるにしても、かなり興味深いケースになるのではないかと感じます。今後が注目されます。