平田容疑者出頭1週間 捜査員100人態勢 教団関係者と接触か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120107-00000107-san-soci

「他人に迷惑をかけるので」。捜査関係者によると、平田容疑者はしばしば供述を拒むという。事件について「犯行計画は知らなかった」と犯意を否認。取調官の質問に答えず、にらみつけることもあった。

私が、東京地検で、旧オウム真理教関係者の取り調べを行なっていたのは平成7年から平成8年にかけてのことでしたが、警察等の権力機関に対する敵視が、教団内で徹底していて、取調べが難航することが多かったことが思い出されます。取り調べに対して供述する、捜査に協力するということが、例えば来世での輪廻転生に悪影響を及ぼす、といった考えを強固に持っている者もいて、取調べ官はかなり苦労したものでした。平田容疑者が、現在、どのような考えを持っているかはわかりませんが、当時の教団内での教えに、今でも影響されている可能性は否定できず、取調べ官としても、教団関係者が受けていた教えや思考パターンを、よく学んだ上で慎重に取り調べを行う必要があるでしょう。
そういったノウハウが、どこまで継承されているかどうかはわかりませんが、まだ組織内に残っている、当時の取調べ官の体験談を聞いてみるのも参考になると思います。