私が、死ぬまでに読破したいと考えているシリーズがいくつかあって、この「街道をゆく」もその中の1つなのですが、本書で取り上げられている方面へ、久しぶりに行ってみたいと考えていることもあって、通読しました。
唐津から平戸、佐世保、長崎へ至る司馬遼太郎の見聞を、側で話を聞きながら同行しているようで、やはり、このシリーズは読み応えがあり面白いと、改めて感じるものがありました。
特に、長崎の成り立ちは、類書ではさらっと大村純忠からイエズス会へ寄進された、とされ終わっているものが多い中、当時の経緯がわかりやすく紹介されていて、とても参考になるものがありました。
海外旅行が当面難しい状況ですが、そういう時期だからこそ、国内へ目を向け、こういった本も丹念に読みつつ、時間をなんとか作って行けるところへ行ってみたいと考えています。