「手配犯きちんと覚えましょう」 警視庁が指示

http://www.asahi.com/national/update/0106/TKY201201060595.html

警視庁によると、平田容疑者は大みそかの夜、「平田信です。出頭しました」「特別手配の平田です」と申し出た。だが隊員は「悪質ないたずら」と判断して門前払いした。隊員は、平田容疑者ら17人の指名手配容疑者の顔写真や特徴などが載る手配書を持っていたのに、突き合わせて確認しなかったという。こうしたこともあり警視庁は、個人で判断がつかない場合は上司に伝え、組織的に対応することも改めて示した。

きちんと覚える、というのは、なかなか難しいように思います。覚えていても、今回のように、逃亡してから長年月が経過していれば、逆に、覚えていればいるほどそれがかえって邪魔して誤認する、ということも起きかねないでしょう。
例えば、iPhone4、4Sには、FaceTimeという、ビデオチャット機能がついていますが、そういった、子供でも持っているような便利な小型機器を警察官に持たせ、必要に応じ、出頭した相手から事情を聞きながら手配情報を検索し、判断がつきにくければ、手配犯について、より的確な判断が下せる部署とFaceTimeのような機能を使ってコミュニケーションを取りながら(その機能を使い出頭した相手とその部署の担当者とが直接対話してもよいでしょう)、検討を進める、といったことができれば、誤認はかなり防止できるのではないかと思います。
ただでさえ負担が重い警察官という「人」に、さらに負担をかけるのではなく、機械にやらせることができることはやらせ、人間ではなかなかできないことをしっかり代替させる、ということを検討すべきでしょう。力任せにやればよい、というものではありません。