法科大学院の教員生活

既に本ブログやツイッターではコメントしていますが、今年の4月から、法科大学院で教員もやるようになり、講義をするようになって、ほぼ1か月が経過しました。
現在、担当しているのは、刑事訴訟法(通年)と現代刑事法(前期)で、現代刑事法のほうでは、

刑事法演習 第2版

刑事法演習 第2版

をテキストとして使用し、設問を順次検討する中で、刑法や刑事訴訟法に関する論点を確認して行くというスタイルで臨んでいます。テキストでは、設問に関する一応の解説が付されていますが、解説にこだわらず、講義を担当する私のほうで(と言っても、毎回、前半で割り当てられた学生による報告をまずやってもらっていますが)、実務的な視点にも立ちつつ設問へのアプローチ、切り口といったことをわかりやすく明示するよう心がけています。
上記のテキストの長所は、設問が簡潔で取り組みやすい上、解説が読みやすく重要な論点を取り上げているといったことで、この種の本としては優れている部類に属すると私は見ています。
刑事訴訟法では、

刑事訴訟法

刑事訴訟法

を教科書とし、私自身が随分と勉強してきた

刑事訴訟法

刑事訴訟法

を参考書として、安冨・刑訴法の章立てに沿い丹念に講義を進めているところです。刑事訴訟法のほうでは、学生の便宜を考え講義の内容を収録しており、それもあって、毎回、パワーポイントを使いながら説明を進めています。
安冨・刑訴法の長所は、ボリュームがあり十分な説明がなされ裁判例に関する記述が豊富なことで、これを1冊読み通せばかなりの力はつくと思われ、そうなるような講義を進めています。
学習用のブログを立ち上げ、そのブログは受講生限定でしか見られない状態にしています。現在は、講義で使ったレジュメをアップロードしていて、希望者はネット環境があればいつでも、どこからでも見られる状態になっています。今後は、講義を収録している刑事訴訟法について、収録したものを上記のブログでアップロードして、それもいつでも、どこでも見られるようにできれば、と考えています。
こうした講義を、毎回、丹念に積み重ねることで、受講生にしっかりとした能力をつけ刑事法が得意になってもらうというのが私の目標です。
先はまだまだ長いものがありますが、悠長なことは言っていられないので、今後も引き続き頑張りたいと思っています。