SIMロックでiPad“独占” ソフトバンク囲い込みに波紋

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100510-00000612-san-bus_all

NTTドコモは「(SIMカード・フリーならば)積極的に取り組みたい」(山田隆持社長)と意欲をみせ、SIMカードの販売準備を進め、新興通信会社の日本通信も同様の対応を検討するなど、アイパッドへの期待が高まっていたが、すべてご破算となる。
ソフトバンクは「消費者が購入しやすい価格で提供するためSIMカードをロックした」と説明する。ただ、業界では「ソフトバンク基地局整備の遅れから、つながりにくいといわれており、フリーにすれば、かなりが他社に流れる」(関係者)との声があり、顧客の囲い込むのが狙いとみられる。
総務省は6月末までに携帯電話のSIMロック解除に向けガイドラインをまとめる方針で、アイパッドがフリーになる可能性もあるが、スタートダッシュの段階では、ソフトバンクが独占することになる。

当否はともかく(私はどちらかというと「否」のほうですが)、ソフトバンクがうまく立ち回ってSIMロックで顧客を囲い込む状況に持ち込んだ、ということでしょうね。既に各方面で指摘されていますが、ソフトバンクが打ち出した定額データプランは、2年間使い続けるのであれば、かなりのお得感があり(他社の同種プランに比べても割安)、そういう人にとっては悪くないと思います。
しかし、多少価格が高くなっても、電波が強いドコモでつなげて使いたいという人はいるはずで、また、日本通信のようなニッチなところを狙う通信事業者が出してくるサービスにも魅力があった可能性もあって、選択の余地がなくなってしまったのは残念と言うしかありません。
iphoneipadを併用するのであれば、ipadは基本的にwifiでネットにつなぎ、移動中はiphoneでまかない、wifi環境がないipadを使う機会が多いようであればイーモバイルのポケットwifiのようなサービスで補完するというやり方も十分可能と思われ、無理をしてソフトバンクにお付き合いすることもないのではないかという気がします。