「法曹コース」制度化へ=司法試験まで最短5年-中教審(時事通信) - Yahoo!ニュース
現在は原則として、司法試験までに大学で4年、法科大学院でさらに2~3年が必要とされる。新制度は、こうした時間的、経済的負担を軽減して優秀な学生に法科大学院で学んでもらうのが狙い。
私が司法試験に合格した頃は、大学在学中に合格して、当時は2年だった司法修習を終えて、最短で(浪人せず大学を4年で卒業している場合)24歳で裁判官、検事、弁護士になることができました。
2年の司法修習中は給与が支払われ、当時、国家1種合格、採用者の2年目程度の給与水準と言われていて、比較的若く合格すれば待遇は良かったと思います。
優秀な人材というものは、各界で奪い合いになるもので、司法の世界で、他より長く勉強しないと実務につけないでは競争に負けてしまいますから、その意味で、上記のような措置には一定の意味や効果はあるでしょう。
ただ、根本的に、法科大学院→司法試験→司法研修所というコースが、予備試験→司法試験 →司法研修所というコースに比べ魅力に乏しく見られてしまっているような現状を再改革しないと、他の世界へ優秀な人材が流れてしまい、長い目で見て日本の司法のパワーが低下することになりかねないと危惧されるものがあります。
実務がわからない学者や文科省ではなく、法律実務家が中心となって実務法曹養成に責任を持つという態勢への再改革が必要ではないかという気がします。