<SIMロック>解除を義務化へ 15年度にも実施 総務省

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140628-00000018-mai-bus_all

スマートフォン(多機能携帯電話)などを使うには、利用者の情報を書き込んだICカード「SIMカード」を入れる必要がある。欧米や韓国では、カードを入れ替えればどの端末でも使えるのが大半だ。しかし日本の大手は、他社の端末にSIMカードを入れても使えないよう、SIMロックを掛けているケースが多い。
他社への乗り換えを制限して利用者を囲い込むためだが、利用者にとってみれば、他社に乗り換えた場合に端末を買い替える必要があり、自由に端末や携帯会社を選びにくい。

総務省は、SIMロック解除に応じない場合は電気通信事業法に基づく業務改善命令の対象にするなどして事業者に徹底させる方針だ。契約から2年間は解約時に違約金が発生するといった商慣行の見直しも検討している。大手間の乗り換えや、大手から通信網を借りて安価なサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)への乗り換えを促し、競争を加速させて料金値下げなどにつなげる狙いだ。

私は、過去から現在にかけて複数のsimフリー端末を使用したことがありますが、現行の、端末を安く販売し一定部分を通信キャリアが負担する代わりに契約期間の縛りをかける(いわゆる2年縛り)にも、それなりの合理性はあると思っています。ただ、国内でsimロックをかけても、海外でもsimが使えないというのは、いかにもやり過ぎだと思いますし、これだけ海外渡航者が多いわけですから、そこは最初からsimフリーにすべきだと前から思っていました。
また、上記のような「縛り」が解けたら、simロックをかけたままというのは過剰な利用制限であり、少なくとも、そのような状態になればsimロックの解除義務は課されるべきだとも思います。simロックをかけた機種について、simフリーの端末も併売し(現在のアップストアにおけるiPhoneのように)、利用者の選択肢を増やすこともされるべきでしょう。
このようなところから実施すれば、利用者にとって、かなり使いやすい状態になることは明らかで、かつ、通信キャリアにとっても大きな痛手、損失を被ることにはならないだろうと予測します。それをまず確実に実施した上で、さらなる改善、改革の道を探るのが現実的な方法という気がします。