国松元警察庁長官銃撃、未解決で捜査を終結

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100318-00000065-yom-soci

1995年3月20日の地下鉄サリン事件から間もなく15年。
その10日後に発生した国松孝次・元警察庁長官銃撃事件の公訴時効が迫る中、捜査を担当する警視庁公安部は、銃撃に関与しているとみていたオウム真理教の元信者で同庁元巡査長の男性(44)について、殺人未遂容疑に問うだけの証拠や供述が得られないとして、同容疑での立件を断念する方針を固めた。
30日の時効成立後、東京地検に「容疑者不詳」とする書類を送り、未解決のまま捜査を終結する。

初期の捜査に若干関わっていた者としては、あれから15年たったという感慨と、結局、解明できなかったんだなという、言葉に表現しにくいもやもやとした感覚があって、複雑な気持ちですね。
単なる推測ですが、おそらく、仮にオウム真理教が関与していた犯行であったとしても、捜査当局が推定するよりも、もっと奥深い、複雑なものがあって、見えていない部分が、関係者の口を固く閉ざさせる、といった事情があったのではないか、という気がします。
現職の警察庁長官が銃撃され瀕死の重傷を負った事件すら解決できなかった、ということで、損なわれ続けている警察の威信をさらに低下させることになることは確実でしょう。