警察庁長官銃撃 オウム元幹部ら書類送検検討 殺人未遂容疑 公訴時効まで3カ月

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091231-00000015-san-soci

状況証拠の積み重ねから、捜査本部は「建設省」元幹部が犯行を主導し、「建設省」元信者が犯行を支援するなど、事件は教団による組織的犯行だったと判断。だが、実行犯については元信者らの供述や科学捜査からも判然としていない。このため捜査本部では、特定できない場合でも、事件への関与が濃厚な元幹部ら数人については書類送検することを検討しているが、最終的に「被疑者不詳」となる可能性もあるという。
事件をめぐっては16年7月に、元巡査長ら4人を実行犯を特定しないまま殺人未遂容疑などで逮捕。元巡査長は当初「実行犯に協力した」としていたが、「自分が撃った」と供述が変遷したため、東京地検は「供述の信用性に疑問がある」として4人を嫌疑不十分で不起訴処分としていた。

実行犯が特定できない、けん銃も、あれほど川をさらったりして捜索したのに発見できない、では、ミトコンドリアDNAがどうのこうのという程度で、到底、起訴など無理であり、時効まで残り3か月程度になって、捜査機関の敗北ということで事件は終わりそうですね。
捜査の初動期に関わったことがある私としても、約15年という時の流れとともに感慨深いものがありますが、特に警察としては、警察庁長官が、白昼、銃撃され瀕死の重傷を負うという重大事件でありながら、しかも、現職の警察官が関与していた疑いすらありながら、解明できず迷宮入りということで、捜査能力に大きな疑問が抱かれ威信が大きく失墜することになることは間違いないでしょう。