合成麻薬「押尾容疑者に頼まれ渡した」 知人の男が供述

http://www.asahi.com/special/09004/TKY200912270228.html

捜査1課や捜査関係者によると、押尾容疑者は泉田容疑者にMDMAの調達を頼むメールを送信。泉田容疑者から7月31日、薬が用意できたことを知らせるメールが押尾容疑者に送られていた。マンションの防犯カメラには同日、両容疑者の姿が映っていたという。押尾容疑者は8月2日、部屋で女性と会い、MDMAを使用。女性はこの際死亡した。
同課が押尾容疑者の行動を調べたところ、7月31日以降、女性と会うまでの間にMDMAを誰かに渡したり使用したりした形跡はなかった。こうしたことから同課は、押尾容疑者が、泉田容疑者から受け取ったMDMAを女性に渡したと判断している。

譲渡、譲受の両者が否認ではなかなか立証が難しそうだな、と感じていましたが、譲渡のほうは認めるに至っているようであり、それに加えて、上記の記事にあるような他の裏付けや状況証拠もあるということで、事件処理としては起訴ということになりそうですね。
ただ、「7月31日以降、女性と会うまでの間にMDMAを誰かに渡したり使用したりした形跡」について、なかなかつぶしにくい弁解が公判等で出た場合、排斥しきれるかということは、今後の問題として残りそうな気がします。薬物に絡んだ人間関係が複数あればあるほど、そういった弁解はいろいろと出やすくなりますから、捜査機関としても徹底的に調べてはいても、証拠構造上、脆弱な部分としては残る、ということにはなりそうな印象を受けます。
今後の焦点は、前々から問題になっている保護責任者遺棄(致死)罪が、どこまで事件として具体化するかということでしょう。