ロシア発 覚せい剤警戒 マフィア、資金難で日本密輸

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009122802000081.html

内外の捜査当局によると、国内自動車産業保護のため、ロシア政府が今年施行した外国製自動車の輸入関税大幅引き上げや、指定区域以外でのカジノ営業禁止の影響で、ロシアマフィアの資金源が枯渇。特にシェアの大半を日本車が占める極東ロシアでは、売れなくなった中古日本車の輸入ブローカーに関係する組織が大打撃を受けた。日本向けにカニを密輸する組織も、資源保護でロシア政府が強めた密漁取り締まりに苦しんでいるという。
各捜査当局は、困窮するロシアマフィアが新たな資金源として日本向け覚せい剤の密輸に目をつけ始めたとみている。覚せい剤はロシア国内であまり流通しておらず、密造情報もないことから、覚せい剤の密輸ルートを広げたい北朝鮮や中国などの組織とロシアマフィアの利害が一致。国際的なシンジケートができ始めたらしい。

薬物犯罪対策上、極めて警戒すべき状況と言えるでしょうね。ロシアも日本も、日本海を挟んで、互いに海岸線が長く、ロシアマフィアが日本の暴力団とも緊密に協力しつつ、危険性が高いながらも利益も大きい覚せい剤ビジネスに本格的に取り組む可能性はかなり高そうです。
従来、日本の捜査当局がロシアの捜査当局と協力することはあまりなかったのではないかと思いますが、今後は相互の情報交換、協力体制の構築が急務でしょう。