事情聴取回避の手段にも 上申書、法律上規定なし

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200912210172.html

上申書はこれまで汚職事件などで国会議員らが捜査機関に提出し、政治的ダメージが大きい事情聴取を回避する手段として用いられてきた。

元検事の落合洋司おちあい・ようじ弁護士は「多忙な首相を何度も事情聴取することは難しい。上申書の記載内容は代理人が事前に検察側と擦り合わせ、了承を得ている可能性がある」と分析する。

鳩山首相政治資金規正法違反事件関係で、共同通信の取材がありコメントしたものですが、私の郷里である広島周辺でよく読まれている中国新聞には記事で出たみたいですね。
取材後、報道を見ていると、上申書には特捜部側からいろいろと注文がついていた、と報じているものがあり、私の見方は間違っていなかったようです。特捜部が、事情聴取もせず上申書で終わりにしてやろう、という場合に、勝手に作って出してきた上申書で了承するはずもなく、当たり前と言えば当たり前のことではあるのですが。
可能性ついでに言うと、事情聴取はなかった、ということになっていますが、実際は、どこかの時点で、何らかの形で検事が鳩山首相接触していた、それを明るみには出さないまま、上申書処理という形にしている、ということもあり得ないわけではないでしょうね。長時間でなければ、都内某所、もしかしたら海外(首相は最近も何度か海外へ行っていましたね)で接触していた、ということも、可能性としてはあり得ます。首相が被疑者として、直接、検事に取り調べられることは自慢できることではなく、様々な人知れぬ経緯の結果が上申書だったのかもしれません。