「被告が反省深めた」「判決、相場より重い」 被害者参加で日弁連アンケート

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090904/trl0909040827000-n1.htm

感想などを述べる自由記述では「求刑や判決が従来の相場より重かった」「法廷にいい意味で緊張感が生まれた」と“変化”を指摘する意見が多かった。
一方で「被告の謝罪がなく、被害者は何も得られなかった」「被害者の意向を検察官に伝えたのに反映されず、不満が残った」などの回答も目立ち、運用面に課題も残った。

昨日、私が被害者参加人代理人を務めた事件の一審判決が東京地裁であって、結果は実刑でしたが、被害者の気持ちは、公判の中でかなり反映できたと感じ、また、弁護士である私がサポートすることで、一定の貢献はできたのではないかとも感じましたね。
上記のアンケートでは、検察官に対する不満も述べられていますが、私が関わった事件では、公判立会検察官(東京地検公判部の吉川検事)は対応に誠意があり親切で、被害者の気持ちをできるだけ酌んで公判に反映させようという努力が伝わってきて、満足できるものでした。その辺は、個々の検察官の資質や人間性に左右されるのかもしれません。その点は、代理人になる弁護士にも、おそらく言えることで、刑事事件というものをきちんと理解し、検察官の公判立会というものも現実的に捉えつつ、無理難題にならないように言うべきことをきちんと言う、ということをしないと、的外れな不満だけが残るということにもなりかねないでしょう。
今後、この制度が軌道に乗る中で、徐々に運用も円滑になり確立されて行くはずで、また、そうなる必要があると思います。