インフォコモンズ

インフォコモンズ (講談社BIZ)

インフォコモンズ (講談社BIZ)

インターネット上におけるインフォコモンズ(情報共有圏)ということについて、現状や、今後進むべき方向性について描かれていて、発売直後に買って少し読み、そのままになっていたので、昨日の札幌出張の際、飛行機の中で一気に読みました。
インフォコモンズという点では、現状はまだまだ混沌としていて、著者が、

情報共有圏の生み出す新たな世界は、すべての他人、すべての情報すべてのオブジェクト、そしてすべての世界が、情報を軸とした人間関係によって、ひとりの個人の視界の中でなめらかにつながり、ひとつの視野の中に入ってくる。
それは新たな友人、新たな共同体を生み出す。その共同体はきわめてクリアに、スタインバーグの絵のように遠くまで可視化されている。
(210ページ)

というところまで到達するまでの道のりはまだまだ遠いものの、そういった到達点を目指して進むべきであることは間違いないでしょう。
既にその兆候はありますが、上記のような新たな世界が出現することにより、社会の構造、人間関係、共同体の在り方、といったことが大きく変化することも間違いなく、できれば、社会の片隅からであっても、そういった変わり様を見てみたい、そして死にたい、というのが、読み終えた後の感想でした。