「将棋の子」

 

同じ著者の

 

を読み、将棋の世界に興味を感じていたところ、「将棋の子かっこの存在も知って、読んでみました。

プロ棋士になるためには奨励会に入って勝ち上がり、年齢制限までに4段に昇格しなければ退会という厳しいルールがあることは、私も以前から知っていましたが、この本では、そういった厳しい環境に身を置きつつ、辛くも昇格した人、できなかった人の様々な人間模様が赤裸々に描かれていて、興味深く一気に読んでしまいました。

早逝した村山氏も、そういった厳しい環境に身を置き、プロ棋士になった後も過酷なプロ棋士としての生活を続けていたものであり、心身への負担も相当なものであっただろうと思われるものがありました。

将棋の子にしても聖の青春にしても、将棋連盟で働き棋士たちの姿を間近で見ていた著者ならではの視点で書かれていて、いずれも読めて良かったと感じています。