- 作者: 弘兼憲史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/23
- メディア: コミック
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先ほど、帰宅途中でコンビニに立ち寄ったところ、見かけたので、買って早速読みました。島耕作シリーズは、ほぼすべて読んでいますが、遂に社長になったんだな、という、ある種の感慨のようなものを感じます。
いつ頃からこのシリーズを読み始めたのか、はっきり覚えていませんが、名古屋地検から東京地検へ移り、明けても暮れても仕事、仕事の状態にあった平成7年から平成8年当時からではなかったかと思います。私自身、まだ30歳を少し過ぎた程度の年齢で、振り返ってみると、10数年たった後にしがない弁護士に成り果てているとは思わず夢や希望に満ち溢れて生きていたような気がします。
島耕作、というのは、日本という社会における、多くの男性が共通して抱く、一種の理想像と言えるかもしれません。巨大な組織の中で、様々な困難に見舞われつつ、自分自身を見失わず、信念を貫きながら次第に昇進し、紆余曲折を経つつも充実した私生活を送るという、現実にはなかなかあり得なさそうな物語ではあります。そこが、多くの人を惹き付けてもいるのでしょう。
上記の第1巻では、最後のほうで、いかにも島耕作らしい、幼少時のエピソードも紹介されていて、社長シリーズの冒頭を飾るにふさわしい内容になっていると思いました。今後が楽しみです。自分は島耕作になれなかったな、と思いながら、これからも読み続けて行くでしょう。