択一試験

http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2007/12/article_1d63.html

で、司法試験の中の択一試験のことが話題になっていました。
択一試験については、初めて合格するまでについて、以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041010#1097340812

で触れたことがあります。私の場合、大学3年生から司法試験を受験して、択一は、3年生、4年生と合格し、4年生で最終合格しましたから、結果的に択一は得意なほうであった、ということにはなるでしょう。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070824#1187956665

で触れたように、2年とも、択一の成績はそれなりに良かったようです(2年目は、落ちたかと思いひやひやしていたのですが)。
そういう経験から言うと、択一試験の勉強というのは、いろいろな意味で役立つものだったように思います。
実務法曹になると、直面する問題点について、必要に応じてではありますが、かなり細かく判例や学説を調べたり、調べるだけでなく分析、評価する、といったことが起こります。そういう場合に、ある程度細かく、かつ、正確に、知識を身につけている、というのはかなり役立つことであり、また、そういった作業が苦もなくできるようになっていないと、やはり困るでしょう。
あまりにも些末なことまでやる必要はないと思いますが、条文について正確な理解、知識を持ち、関連する重要な判例はきちんと理解しつつ押さえ、ということは、一度はどこかできちんとやっておくべきであり、そのために、択一試験のような試験を課して、きちんと準備、勉強してもらう、択一試験により到達度を見る、というのは、やはり必要であり、意味のあることだと思います。
こういった勉強は、結構、面倒なもので、嫌がる気持ちもわかりますが、我慢して地道に続ける中で、培われ身につくものがある、ということを信じてやるしかないでしょう。