共通一次試験

昨日で、大学入試センター試験が終わったということですが、私が受けたのは、昔の共通一次試験でした。
それについては、以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080120#1200816791

でも少し触れたことがあります。私が受けた当時(昭和57年と昭和58年)は、5教科7科目(英語、数学、国語、理科2科目、社会2科目)をすべて受験しなければならないという試験で、理数系の科目が得意ではなかった私にとって、特に、数学や理科2科目が苦痛で負担になっていた記憶があります。1年目の合計点が、あくまで自己採点ですが、1000点満点で800点弱、2年目が800点台半ばで、目指していた大学が共通一次を重視する配点であったため、なかなか厳しいものがあり、結局、国立大学には進学できず早稲田大学法学部に進学しました。しかし、人生、何が幸いするかわからないもので、進学した先が自分には合っていて、勉強も結果的に順調に進んで、早期に司法試験に合格できたことは、既に本ブログでもコメントしている通りです。
形の上では、共通一次試験へ向けた勉強は功を奏しなかったということになりますが、基本的なことを、嫌いな科目も含めて幅広く勉強したことは、長い目で見てまったくの無駄ではなかったように思いますし、当時はまだ目新しかったマークシート方式に慣れたことは、同じマークシート方式である司法試験の択一試験に取り組む上で、かなり役立ったように思います。
今の私であれば、自分は国立大学向きというよりも私立大学文系向きであると、いち早く見切りをつけ、さっさと早稲田大学法学部に進学していたと思いますが、なにせ18歳、19歳当時の判断ですから、今振り返ると思い切りが良くなく不満は残ります。人生というものは、狙ったことが狙い通りに次々と当たるというわけには行かないもので、やむを得ないでしょう。
司法試験のような試験ではその試験に合格するかしないか、という二者択一しかありませんが、大学受験の場合、第2志望以下の大学、学部へ行ったことが、かえって良かった、ということも生じてくる場合もあるので、進路を決めるにあたっては、聞きすぎて迷わない範囲内で、いろいろな意見を聞いてみたほうが良いでしょう。