男性『覚えない』否認 富山・冤罪 取調官証人申請は却下

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007062002025735.html

今回の再審では、検察、弁護側の双方とも無罪とする結論は争わない。検察側の「罪の有無を決めれば再審の目的は達せられる」との考えに沿えば、提出する「真犯人」を示す証拠だけで、無罪を確定させられるのかもしれない。
しかし弁護側は「それだけでは本当の意味で男性の無罪が証明されたとはいえない」と主張。警察官の証人尋問を求め、取り調べの誤りも証明しようとしたが、裁判所は背景よりも、素早い審理を重視したようだ。

この問題については、先日、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070617#1182008650

とコメントしましたが、裁判所は、無罪判決を出す上で必要な証拠調べに限定する、という方針で臨むようですね。間違っているとは言えませんが、それで、このような、あってはならない冤罪事件を今後防止できるのか、教訓を導き出せるのか、真の救済になるのか、という問題は、当然、重く残ります。
裁判所や検察庁には多くを期待できないようなので、弁護人がどこまで頑張って、この裁判を意義あるものにできるかに注目したいと思います。