覚せい剤密輸事件で無罪 千葉地裁、カナダ人女性に

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005071900087&genre=D1&area=Z10

指宿教授のブログ経由で知りました。
私の、検察庁での最後の職場は千葉地検で、刑事部の麻薬係検事だったので、この種の事件は相当数担当しました。薬物の密輸事件では、こういった弁解、といっても弁解ではなく真実の場合もあるわけですが、が出ることが多く、微妙な事案では、かなり慎重に捜査を行っていたという記憶があります。それでも、否認のままで起訴するときは気が重かったものです。
サフランを輸出するとの説明を受け、それを信頼していた」という供述は、それだけ取り上げると疑問も感じるものですが、無罪にはそれ相応の事情があったものと推測されます。
判決文を是非読んでみたいと思いました。