検察官の持っている風呂敷

http://lake.269g.net/article/507856.html

や、そのコメント欄で、風呂敷のことが取り上げられていました。
実際、使ってみるとよくわかりますが、かなりの量の事件記録を持ち運ぶ上では、風呂敷は非常に便利です。量に合わせて包め、きゅっという感じで上で結ぶと、持ち運びもしやすくて、日本の歴史と伝統が生み出した傑作と言っても過言ではないでしょう。
重い記録を風呂敷に包んで法廷へ行き、証拠として取り調べられ、帰りは身軽になれた時の気分は良いものです。逆に、同じような記録を風呂敷で持ち運んで、減ることもなく裁判所と検察庁の間を行ったり来たりしているというのは、思うように立証が進んでいないことを意味する場合が多く、そういう状況下の検察官は、気が重いものです。
オウム真理教関係の捜査が本格化していたころは、裁判所周辺で風呂敷を持ってうろうろしていると検察官だとすぐにわかって狙われるかもしれない、などという話になって、東京地検公判部の検察官室に、風呂敷を使わなくても済むように、大き目のパイロットバッグが配布されたことがありました。
そのころから、風呂敷以外のものが、記録運搬用に使われることが増えたような気がします。